長野県立大学 グローバルマネジメント学部
中村陽人研究室 |
特徴
■ 専門は「消費者行動論」
消費者行動論とは、マーケティング活動を消費者の視点から特に心理学的な方法で明らかにする分野です(詳細は後述)。統計学的なデータ分析の結果を主張の根拠にします。
「消費者行動論 = マーケティング × 心理学 × データ分析」
をイメージしてもらうと良いと思います。
■ いわゆる「ガチゼミ」
2年次は基礎力を付けるための膨大な課題に取り組みます。3年次以降、課題はほとんどなくなるものの、 様々なプロジェクトに関わることになり、さらに忙しくなります。そして最期は卒業論文に取り組みます。長期休業もゆっくり、まったり過ごす時間はありません。 とにかく入ゼミ後の3年間、全力疾走で駆け抜けることになります。大学生活を振り返った時に、ゼミ活動を本気で頑張ったと胸を張って言うことができます。
■ ゼミは「家族」
「ゼミは家族」を標榜している通り、人間関係は濃いです。 課題に追われ、プロジェクトに追われ、いつも忙しくしているため、ゼミ生同士の「運命共同体」意識が自然と強くなります。 また、フィールドワークや合宿などの学外活動も多く、寝食を共にし、熱く語り合ううちに信頼関係はますます深まります。 卒業後もイベントなどに積極的に参加してもらい、一生付き合っていきます。
■ 最大の強みは「チーム力」
個性(一人ひとりの強み)を信頼関係で結び合わせ、そこで生まれた相乗効果によって高いチーム力を発揮しています。
専門
分野
■ マーケティング
企業が何かを売ろうとするとき、さまざまなことを考え、多くの意思決定をしなければなりません。 例えば、どんな人をターゲットにするか、どんな商品(モノだけでなくサービスもふくみます)を作るか、 いくらで売るか、どこで売るか、どんな宣伝をするか、などです。 このように何かを売る仕組みを考え、作り、実際に行うこと、それがマーケティングです。 現在では営利企業だけでなく、教育機関や医療機関、行政機関などを含んだ組織全般について マーケティングが考えられるようになっています。
■ 消費者行動論
より効果的なマーケティング活動を行うためには、買い手である消費者のことを知る必要があります。
例えば、消費者はどんな商品を必要としているのか、いくらだと適正な価格だと考えてくれるのか、
どのような売り方をするとブランド価値が高いと思ってくれるのか、などです。
企業がどれだけいい商品を作っても、買い手である消費者がその商品をいい商品だと感じなければ売れません。
そこで、消費者がどのように動機づけられ、どのように情報処理を行い、どのような意思決定を行い、
その結果、どのように満足し、今後の行動にどのように影響を及ぼすのかなど、
一連の購買行動を消費者の視点から体系立てたものが消費者行動論になります。
「消費者行動論」と聞くと何だか難しそうだな、と感じられることも多いようですが、
消費者とは自分自身のことですから、抽象的な理論や現象であったとしても、自分に置き換えて具体的に
考えることができます。つまり、非常に身近な学問と言えます。
また、消費者行動論は経済学や社会学など多くの学問分野の知見を利用しますが、中でも心理学を多用します。
消費者の視点に立つ、消費者を知る、ということが重要な領域ですから、心理学の知見が重視されるのも
当然と言えば当然ですね。
■ データ分析(統計学)
何らかの主張をする時に当然その根拠・理由を付けますが、その根拠・理由の付け方(アプローチ)はさまざまです。 本ゼミでは必ず実証的なアプローチ(何らかのデータを基に分析しそれを根拠とする方法)をとりますが、 特に定量的なアプローチ(数量的なデータを統計的に分析する方法)がメインになります。 実証的な調査・分析を行うことで、「考えもしなかった新しい発見」や「客観性の高い根拠」が得られるという大きなメリットがあります。 統計学的な根拠に根差した主張は、研究はもちろん、上司や取引相手先への提案や顧客へ向けた宣伝などにおいても非常に強力な武器となります。 さらに、各種のビッグデータが入手しやすくなったこと、コンピュータの性能の飛躍的な向上もあり、 企業や自治体の意思決定においてデータ分析を活かそうとする取り組みは活発化する一方ですが、慢性的な人材難となっています。 なぜなら、データ分析には統計学的な高度な専門知識が必要不可欠ですが、独学で学ぶことは非常に難しいからです。
研究テーマ
テーマは自由です。企業視点でも消費者視点でも行政視点でも構いません。自分が知りたいと思うこと、 興味を持っていることを自由に研究しています。(詳しくは「ゼミの研究活動」のページに示した 自主研究、卒業論文などのテーマを参考にしてください。)
データ分析の技術を習得するために
データ分析は統計分析ソフト「R」をメインにしていますが、「SPSS」「Amos」などのソフトもよく用います。 分析ソフトは非常に使いやすくなっており、かなり複雑な分析でも簡単に結果を出してくれます。 きちんとした知識がなくても高額な分析ソフトを手に入れて、あとはマニュアル本の通りにマウスをクリックしていると、 「それらしい」答えを出すことができます。 データ入力の仕方や変数の設定の仕方、分析手法の選び方が正しくなくても、結果が出てしまうのです。
また、当たり前のように1つの方法や基準をとっていても、実はそこに多くの代替的な方法や基準が存在します。 どの方法、あるいはどの基準を用いるかによって最終的な結果も変わってしまいます。 マニュアル本の方法が導いているのは唯一の結果ではなくて、結果の中の一つに過ぎないのです。 しかし、「高価な分析ソフトを用いて統計的に分析した結果だ」というと、 よく知らない人にとっては「客観的な裏付け」になってしまいます。これは非常に危険なことだと思います。
さらに実際のデータ分析はマニュアル本に書かれたような一本道の単純作業ではありません。 データ分析というと高度なソフトを使ってきれいにかっこよく結果を導けると勘違いしている人が多いのですが、 実際のデータ分析は非常に地味な作業です。データと向き合いながら根気強くいろいろな可能性を確認していく作業になります。
本ゼミでは以下の2点を重視しながら多くの課題に取り組み、データ分析の技術を磨いています。
- 分析に関する統計学的な理解を深める。
- 分析の原理がわかるように、数式と表計算を対応させながら簡易データを分析する。
- 実データを用いた多変量解析の演習に入る前(2年生の夏まで)に、統計検定2級を取得する。
- 実データを用いた、分析と解釈の試行錯誤に取り組む。
- 1つのデータセットから方法や数値の基準を組み合わせて多くの結果を算出し、それらを比較したうえで評価する。
活動
活動の特徴
- 2年次に研究の基礎力をつける(統計学とデータ分析、研究作法の習得、情報処理訓練など)。
- できるだけフィールドに出る。
- 各種の全国的なコンテストや産官学連携プロジェクトに参加する。
- 合同会社sigmovを経営する。
- 最終目標は一流の研究をすること。
普段のゼミ
- 基本
- 正規のゼミの時間の他、サブゼミも行っており、これらは全員参加となります。
- 特化分野を磨く複数の研究会を有志で定期的に行っています。
- 3,4年次のプロジェクトについては、ゼミの時間は進捗状況の報告がメインで、 実際にその活動を行うのは正規の時間外になります。
- 各学年
- 2年次は課題に取り組むことによって、マーケティング論、消費者行動論、統計分析の基礎知識、研究作法を身につけます。 レジュメ作成やプレゼンテーションの機会も多いので、これらのスキルは自然に身に付きます。 また、グループワークも行います。
- 3年次は2年次に身に付けた基礎力を自主的な研究・活動に活かします。データ分析などのコンテストに参加して全国の大学生と競ったり、 企業や自治体などと連携した取り組みを行ったり、合同会社sigmovの実戦部隊としていただいた案件に取り組んだり、 とやる気さえあればいろいろできます(2年次まで課題が多いのに対し、3年次になるとほとんど課題はなく、自主性に任されます)。
- 4年次は、合同会社sigmovの経営と卒業論文の執筆を行います。 本ゼミでは卒業論文をゼミ活動の集大成と位置付けており、みな本気で取り組みます。概ね20,000字程度の論文となりますが、 50,000字を超えるような論文を書いた学生もいます。
それ以外のゼミ
- 勉強会
- 長期休業中には必ず勉強会があります。通常ゼミの補講のようなものです。
- 合宿
- 夏合宿(9月中旬ごろ2泊3日。2〜3年生全員参加。就活対策、ケースメソッドなど)
- 春合宿(2月中旬ごろ1泊2日。1〜4年生全員参加。卒業研究発表会)
- フィールドワーク
- 固定開催(春合宿の直前に1泊2日。1〜4年生全員参加)
- 不定期開催(プロジェクトに合わせて適宜。該当プロジェクトの参加者)
- 学園祭の出店
- 10月末。飲食店。
- 飲み会・食事会
- 固定開催(新年度会(4月)、暑気払い(7月)、忘年会(新ゼミ生歓迎会・役職引継ぎ会)(12月)
- 不定期開催(プロジェクト打ち上げなど、適宜。)
ゼミ紹介
広報資料
- 学類広報用のゼミ紹介パンフレット
- 『福島大学経済経営学類後援会会報』のゼミ紹介
メンバー
大学院
- 第1期生(2015年3月修了)
- 徐 偉(XU, Wei)
学部
- 第9期生(2年生)
- 加藤 那々実(KATO, Nanami)【】
- 久保田 花音(KUBOTA, Kanon)【】
- 小島 葉奈(KOJIMA, Hana)【】
- 佐藤 恵理(SATO, Eri)【】
- 橋 郷(TAKAHASHI, Go)【】
- 宮尾 玖瑠実(MIYAO, Kurumi)【】
- 宮嶋 楓茄(MIYAJIMA, Fuka)【】
- 宮本 優(MIYAMOTO, Suguru)【】
- 第8期生(3年生)
- 伊藤 享平(ITO, Kyohei)【副ゼミ長】
- 渋澤 日向子(SHIBUSAWA, Hinako)【企画】
- 野 真由(TAKANO, Mayu)【企画】
- 長田 菜々子(NAGATA, Nanako)【ゼミ長】
- 深澤 果歩(FUKAZAWA, Kaho)【広報・写真】
- 前山 莉奈(MAEYAMA, Rina)【会計・編集】
- 宮原 杏奈(MIYAHARA, Anna)【広報・写真】
- 第7期生(2018年3月卒業)
- 岩渕 裕太(IWABUCHI, Yuta)【ゼミ長】
- 海和 那奈(KAIWA, Nana)【広報・写真】
- 木 友紀乃 (TAKAGI, Yukino)【副ゼミ長・企画】
- 野澤 茉由(NOZAWA, Mayu)【会計】
- 第6期生(2017年3月卒業)
- 赤木 美沙紀(AKAGI, Misaki)【広報・写真】
- 阿部 良佑(ABE, Ryosuke)【副ゼミ長・監査】
- 亀井 しず香(KAMEI, Shizuka)【ゼミ長】
- 平井 萌子(HIRAI, Moeko)【会計】
- 楊 暁(YANG, Xiao)【企画】
- 渡邊 有梨花(WATANABE, Yurika)【企画】
- 第5期生(2016年3月卒業)
- 梅木 信成(UMEKI, Nobuaki)【ゼミ長】
- 小林 立侑(KOBAYASHI, Tatsuyuki)【会計】
- 小室 裕貴(KOMURO, Hiroki)【企画】
- 酒井 拓未(SAKAI, Takumi)【広報】
- 堀篭 響(HORIGOME, Kyo)【企画】
- 柳内 清孝(YANAI, Kiyotaka)【広報】
- 第4期生(2015年3月卒業)
- 奥山 侑香 (OKUYAMA, Yuka)【会計・編集】
- 金子 稜 (KANEKO, Ryo)【副ゼミ長・監査】
- 菅野 裕太郎 (KANNO, Yutaro)【企画】
- 佐藤 平国(SATO, Toshikuni)【広報】
- 畠山 凌 (HATAKEYAMA, Ryo)【ゼミ長】
- 第3期生(2014年3月卒業)
- 氏川 梨世 (UJIKAWA, Riyo)【広報】
- 神田 真幸 (KANDA, Masayuki)【企画】
- 武山 淑彦 (TAKEYAMA, Yoshihiko)【副ゼミ長】
- 細越 美智 (HOSOGOE, Misato)【ゼミ長】
- 安田 俊哉 (YASUDA, Toshiya)【企画】
- 山口 真季 (YAMAGUCHI, Maki)【会計・編集】
- 第2期生(2013年3月卒業)
- 遠藤 裕美 (ENDO, Hiromi)【広報】
- 鏡 雄斗 (KAGAMI, Kazuto)【副ゼミ長】
- 小橋 健人 (KOBASHI, Kento)【企画】
- 鈴木 裕也 (SUZUKI, Yuya)【ゼミ長】
- 橋 実季 (TAKAHASHI, Miki)【会計】
- 武田 昌紘 (TAKEDA, Masahiro)【企画】
- 第1期生(2012年3月卒業)
- 粟津 奈穂実 (AWATSU, Naomi)【会計】
- 石川 恵 (ISHIKAWA, Megumi)【会計】
- 市川 聡美 (ICHIKAWA, Satomi)【広報】
- 小塚 真生 (KOZUKA, Mao)【企画】
- 佐藤 舞 (SATO, Mai)【ゼミ長】
- 清水 麻衣 (SHIMIZU, Mai)【広報】
- 只野 あゆみ (TADANO, Ayumi)【副ゼミ長】
- 松田 希望 (MATSUDA, Nozomi)【企画】