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自己紹介

中村 陽人(なかむら あきと)
長野県出身。
2009年3月 横浜国立大学大学院国際社会科学研究科
博士課程後期修了、博士(経営学)
2009年4月〜 福島大学経済経営学類准教授
2018年4月〜 長野県立大学グローバルマネジメント学部准教授(〜現在)
専門:消費者行動論、マーケティング論


名前について

 最近では「DQNネーム」とか「きらきらネーム」と呼ばれる名前が流行っているようです。 もちろん正式な定義などないわけですが、インターネット上の記述内容を総合的に判断すると、 「まず初見ではほとんどの人が読めない(主に“当て字”や“ぶった切り”)」「人の名前らしくない読み」の両方を満たすと確定、 どちらか一方でも「DQNネーム」とみなす人が多いようです。簡単に言ってしまえば、 ほとんどの人が読めないような読み方なら「DQNネーム」と考える人がかなりいる、ということです。
 こうした名前がつけられるとさまざまな社会的不利益があるそうで、「他の人が名前を読めない」「いじめにあう」などのほか、 「就職活動や結婚で不利になる」といった声まで聞こえてきます。 こうした名前をつける親が「常識や教養が足りない」と判断されるため、そのまま子どもも同じような評価になるということのようです。

 前置きが長くなりましたが、私はこれまで初見で正しく名前を呼ばれたことが一度もありません。 これまで意識しませんでしたが、「DQNネーム」のはしりだったのですね(苦笑)。 そして私は自分の子どもにも初見ではなかなか読めない名前を付けました。常識と教養が揺らいでいます(苦笑)。

 ちなみに私は自分の名前はとても気に入っています。これまで同姓同名の(読みまで同じ)人とは一度も会ったことがないので、 自分のものという意識が強く持てます。そして、なかなかない名前なので覚えてもらいやすいです。

 これから先もずっと「太陽の「陽」に「人」と書いて「あきと」です。」と胸を張って自己紹介していくつもりです。

更級について

 生まれは東京ですが、4歳の時に父の実家のある長野に引っ越してからはそこでずっと育ちました。 場所は長野市(県庁、善光寺など)と上田市(真田幸村など)の間にある千曲市というところです。 四方を山に囲まれ、市の中心を千曲川(信濃川の源流)が流れています。 合併によって千曲市になったのですが、特に実家のあるあたりは昔、「更級(さらしな)」と呼ばれていました。 「古今和歌集」では「わが心 慰めかねつ 更級や 姨捨山に 照る月を見て」と詠まれ、 「更級日記」の名前の由来になったとされています。

 私は一時期自分のルーツについてかなり調べ上げたのですが、先祖はかなり古くからこの更級に住み着いていたようです。 中村家の直系はもちろん、祖母、曾祖母、高祖母に至るまで、みな更級出身の人なのです(汗) しかも共働きだった両親よりも、同居していた祖父母と過ごす時間が長かったこともあり、 嫌というほど「更級」が注入され、今では自分がまるで更級の申し子であるかのような気でいます。

 2018年4月から故郷に戻ることができました。いろいろな条件が奇跡的に組み合わさっており、 自分は長野に戻って来る運命にあったのだなと、もはや使命感すら感じずにはいられません。 職場である大学から自宅まで25kmほどあるのですが、大学からは更級の象徴ともいうべき「冠着山」が見えます。 いつも冠着山に見守られているような感じがなかなか心地よいです。

 今では小学校の名前ぐらいしか残っていないのですが、この更級こそが私の故郷です。
私にとって最も大切な、そして最も愛すべき場所なのです。

母校について

 出身地に対する愛情からもわかると思いますが、私は母校も大好きです。更級小学校、戸倉上山田中学校、屋代高等学校。 いずれも過ごした歳月を思い浮かべると胸が熱くなります。小中高の校歌は完璧に覚えていて、今でもよく歌っています。 長野に引っ越してきた際に、長女は私の母校である更級小学校に転入しましたが、 私がよく校歌を歌っていたこともあり、娘は転入時点ですでに校歌をほぼ歌える状態でした。
 転向初日、私も娘と一緒に入学式や始業式に出席することができました。 この日、3回校歌を歌うチャンスがあったのですが、およそ30年ぶりに小学校で聞く校歌は本当に感動的で、 前身に鳥肌が立ち、ただただ涙をこらえるのに必死でほとんど声を出すことすらできませんでした。3回とも。 今はようやく慣れてきたので、小学校の行事のたびに大きな声で歌っています。
 屋代高校や附属中学校には模擬講義の機会を何度かいただき、そのたびにものすごく楽しく授業をさせてもらっています。 いつも1時間弱しか時間が与えられないので、毎回その短い時間の中にメッセージを入れるのに本当に苦労します。 完全な空回りです(笑)

 いつか、何らかの形で母校に恩返ししていきたいと強く思っています。

 ここまで小中高のことばかり書いてきていますが、大学はどうなのかと言われますと、実は好きではありません。正確に言うならどちらかというと嫌いです。 これは大学が悪いのではなく、自分の問題です。略歴を見るとわかるのですが、私は高校時代理数科にいました。さらに大学に入るのに2浪もしています。 もともと理系でしたが、2浪までしてセンター試験を失敗し、そこからまさかの文転をしたのです。 (希望がかなわなかったので、希望とは最も対極に位置するところに進もうと考えました。当時の私の考えた希望の真逆が「経営学」だったのです。)
 こんな私のような人間を拾ってくれたありがたい大学なのに、失意の中にあった私にとって「横浜国立大学」も「横浜というまち」も挫折のシンボルになりました。 「それではどうして嫌いな大学に9年(学部+大学院)もいたのか?」「本当は好きなのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 それは学部時代に出会った恩師のもとで勉強がしたいと思ったからで、大学にいたいと思っていたわけではありませんでした。

 横浜を離れてから、これまで出身大学には用事があって1度行ったきりです。 そのときもやはり、懐かしさより重苦しい鈍い痛みのような感覚の方が圧倒的に強かったです。
 いつか、心から「母校」と呼べる日が来るのでしょうか。

福島大学について

 前任校である福島大学には9年間もお世話になりました。
 初めて福島大学を訪れたのは、博士課程3年の11月中旬、採用面接のときでした。 金谷川キャンパスの凛としたたたずまいと、学食で勉強していたまじめで素直そうな学生たちと、 とても温かい雰囲気で模擬講義や面接をさせてくださった先生方とが、絶妙に合わさって、 横浜に戻るときにはすでに福大の大ファンになっていました(笑)。横浜国大が挫折のシンボルなら、 福大は私にとって希望のシンボルになったのです。
 東日本大震災も経験しつらい時期もありましたが、福大で出会ったゼミ生や教職員の方々 と過ごした日々はかけがえのない宝物になっています。
 私は福大を母校だと思っていることが多くて、母校の話をするときに、 いつも意識的に自分の中で確認作業が入ります。 確かに卒業校ではありませんが、そこで多くのことを学び、そして、私のアイデンティティを構成する何かが 確実に福大にあるので、私の中で福大はやはり母校だなと思います。

趣味について

 スポーツ全般、実際にやるのも観戦するのも大好きです。特に中学と高校の部活で取り組んだバスケットボールは大好きです。 きつい練習が終わった後のストレッチをしているときが何より好きです。 心地よい疲労感と充実感、気持ちのいい冷たい床、流れてくる風、ボールをつく音、バッシュの音、笛の音、仲間たちの話し声。本当に最高のひと時です。

 まったく強くないのですが、囲碁も好きです。棋風に性格が色濃く出てくるので人の打っているのを見るのもとても楽しいです。 ちなみに私は手厚く打つのが好きで、作った厚みから自然に利益が回収されるような後半追い上げ型です。 しかし、寄せが弱いのと勝負に対する執着心が弱いのとでなかなか勝てません。 性格的に寄せは強くなりそうなので、時間ができたらとことん研究したいです。

 それから時間ができたら、何か楽器を勉強したいです。いろいろなジャンルの本も読みたいです。そしていろいろなところに旅したいです。。。時間ができたら。。。

 現実はどれ1つとしてやれていません。性格的に退職するまで趣味はお預けになると思います。 でも今は仕事がとても楽しいです。そしてやりがいと奥深さを感じています。この仕事を始めてから今まで、一度も辞めたいと思ったことはありません。 恥ずかしいことかもしれませんが、今の趣味は「仕事」というのが最も適当だと思います。

略歴

  ・1979年(昭和54年)4月 東京で生まれる
  ・1998年(平成10年)3月 長野県 屋代高等学校 理数科 卒業
  ・2004年(平成16年)3月 横浜国立大学 経営学部 経営システム科学科 卒業
  ・2006年(平成18年)3月 横浜国立大学 大学院国際社会科学研究科 博士課程前期会計・経営システム専攻 修了
  ・2009年(平成21年)3月 横浜国立大学 大学院国際社会科学研究科 博士課程後期企業システム専攻 修了
  ・2009年(平成21年)4月 福島大学 人文社会学群 経済経営学類 准教授
  ・2018年(平成30年)4月 長野県立大学 グローバルマネジメント学部 准教授(〜現在)

非常勤

  ・2007年度(平成19年度) 横浜国立大学 大学院国際社会科学研究科 リサーチ・アシスタント(〜2008年度)
  ・2015年度(平成27年度) 福島県立総合衛生学院「情報科学」(〜2017年度)
  ・2018年度(平成30年度) 福島大学 経済経営学類「ビジネス・リサーチT」
  ・2018年度(平成30年度) 福島大学 経済学研究科「特講(ビジネス統計)<BCP>」
  ・2020年度(令和2年度) 福島大学 経済学研究科「特講(消費者行動)<BCP>」

学会

  ・日本消費者行動研究学会(2004年11月〜)
  ・日本商業学会(2006年6月〜)
  ・日本マーケティング・サイエンス学会(2006年6月〜)
  ・日本行動計量学会(2007年9月〜)
  ・日本社会心理学会(2012年11月〜)
  ・日本マーケティング学会(2013年4月〜)
  ・Association for Consumer Research(2013年5月〜)

エッセイ